令和5年度砂防学会「北海道大会」若手優秀発表賞の授与について
令和5年度砂防学会研究発表会「北海道大会」では,優れた調査研究を行い発表した若手学会員の功績を称え,若手学会員の研究意欲の高揚と砂防に関する調査研究の進展のために,若手優秀発表賞の選考を行いました。
 発表登録時にノミネートされた全106件の発表に対し,審査員による採点結果をもとに,口頭発表部門(対面発表とオンライン発表)では,最優秀発表賞1名,優秀発表賞7名,奨励発表賞14名,ポスタ-発表部門(対面発表とオンライン発表)では, 最優秀発表賞1名,優秀発表賞8名,奨励発表賞12名を表彰することに決定しました。

受賞者の皆さんの益々のご活躍と研究の発展を祈念いたします。また参加して下さった若手学会員の皆さんと,採点にご協力頂いた審査員の皆さまに,この場をお借りして御礼申し上げます。

令和5年度(公社)砂防学会研究発表会
「北海道大会」実行委員会実行委員長 山田 孝
 同 若手優秀発表賞審査委員会委員長 厚井高志

口頭発表部門

受賞者氏名(所属),発表番号,題目

最優秀発表賞

●菊池美帆(パシフィックコンサルタンツ(株))
R4-7「熊野酸性岩類におけるコアストーン形成場と⼒学特性」

優秀発表賞

●内⽥知寿(応用地質株式会社)
R3-11「神奈川県逗⼦市における⼟砂災害警戒区域の標識設置についてのアンケート調査」

●倉上健(日本工営株式会社)
R2-18「⿂野川流域での出⽔時の流砂・⽔⽂現地観測と既存機器及び画像解析技術を⽤いた流量把握の省⼒化の試み」

●柳井鴻太郎(京都大学大学院農学研究科)
R7-5「森林における⼟壌透⽔性分布が斜⾯の⽔⽂過程に及ぼす影響」

●⾹⽉耀(九州大学大学院)
T3-3「地域スケールでの森林被覆の変化が豪⾬を誘因とする⼟砂災害に及ぼす影響-広島加計町と福岡県朝倉市の⽐較から-」

●⼩林瑞穂(株式会社インバックス)
R1-7「重粘⼟を⽤いた固化材分割添加によるソイルセメントの考察」

●蓮沼佑晃(日鉄建材株式会社)
R4-1「模型斜⾯実験による森林根系強度を考慮した斜⾯安定解析」

●覃馨(立命館大学院理工学研究科)
R4-8「室内実験に基づく斜⾯壊現象の初期現象に関する実験的検討」

奨励発表賞

●宮﨑翔⼀(京都大学大学院)
T3-5「⼤規模な皆伐施業が⾏われている地域における斜⾯崩壊発⽣状況の分析」

●藤本真希(兵庫県土木部砂防課)
R3-4「兵庫県箇所別⼟砂災害危険度予測システムの導⼊促進に向けた取り組み ―未導⼊市町の試⾏モデル作成による予測精度向上と災害検証―」

●林由佳(信州大学農学部)
R4-2「樹⽊根系の有する崩壊発⽣抑制⼒の簡易評価⼿法の確⽴に向けて」

●有間航(株式会社オリエンタルコンサルタンツ)
R10-17「⼟砂災害の堆積⼟砂量を発災後早期かつ⼀定精度で把握する⼿法の提案」

●光永海⽃(株式会社オリエンタルコンサルタンツ)
R10-18「AIを活⽤した広域⼟砂災害後の⼟砂移動域および⼟砂量の⾃動推定の試み」

●中⻄宏彰(株式会社建設技術研究所)
T1-2「AI画像解析等を活⽤した砂防施設点検の⾼度化に向けた取り組み」

●橋本憲⼆(日本工営株式会社)
R2-15「栃原砂防堰堤におけるハイドロフォンを⽤いた掃流砂計測の現地検証試験と粒径の及ぼす影響」

●福⽥幹(京都大学大学院 農学研究科)
R3-7「過去の降⾬・災害の履歴を利⽤することによる詳細な地域ごとの特性を考慮した警戒指標の検討」

●⿅瀬⼀希(中電技術コンサルタント(株))
R10-11「SARデータによる道路斜⾯監視への適⽤性評価」

●佐藤忠道(九州大学大学院)
R4-15「降⾬指標-⼟砂災害被害の⾮類似度に基づく豪⾬による⼟砂災害の経年変動の分析」

●⼤岡⾠弥(株式会社北海道土砂資源化研究所)
R1-9「樽前⼭の現地⼟砂の⽔和反応を⽬的としたソイルセメント(H.O.S.C.)としての適応性」

●松永隆正(北海道大学大学院農学院)
R3-6「気象庁数値予報データを⽤いた広域的な融雪地すべり警戒指標の検討」

●川上礼央奈(岩手大学大学院連合農学研究科)
R4-4「樹⽊年輪地形学的⼿法構築による地すべり変動履歴の復元」

●⽯丸桃⼦(九州大学大学院)
R4-14「⼟砂災害と降⾬・流出特性の時系列変化-平成29年7⽉九州北部豪⾬を事例に-」

ポスター発表部門

受賞者氏名(所属),発表番号,題目

最優秀発表賞

●原悠⼈(北海道大学院農学院)
P-89「地表⾯変位速度を⽤いた深層崩壊危険斜⾯の推定」

優秀発表賞

●⼋⼗川伊織(東京農工大学)
P-16「北海道胆振東部地震による崩壊斜⾯での⼟砂・地形動態と植⽣回復過程」

●浦⻑瀬⼤世(立命館大学大学院理工学研究科)
P-32「鎖を⽤いた新たな流⽊対策⼯に関する研究」

●法利祐⾹(京都大学大学院農学研究科)
P-43「野外⼟壌の体積含⽔率と圧⼒⽔頭を同時計測するT-TDRセンサーの開発と適⽤」

●寺⽥⻯⾺(筑波大学大学院)
P-116「堆積過程における粒径や⼟砂濃度の影響に関する実験的研究」

●伊東直哉(京都大学大学院工学研究科)
P-128「流⽊集積による橋梁部の河道閉塞と流砂特性に関する実験的研究」

●中村達也(立命館大学理工学研究科)
P-146「コンクリートブロック積み砂防堰堤の機能性に関する実験的検討」

●井関⼗也(九州大学大学院生物資源環境科学府)
P-149「桜島における⼟⽯流の流出補正係数の推定」

●笠原菜⽉(新潟大学大学院自然科学研究科(現 日本工営株式会社))
PO-27「トルコ共和国⿊海沿岸地域における降⾬による崩壊の特性の研究 〜茶畑はなぜ崩れやすい?〜」

奨励発表賞

●Timur Ersoz(新潟大学大学院)
P-21「Investigation of lahars with rainfall intensity duration curves in Arimura river basin」

●庄内陽⼤(京都大学大学院農学研究科)
P-54「広島での豪⾬災害を事例とした避難⾏動の分析ーグループ・ダイナミックスの視点からー」

●⼤盛泰我(中電技術コンサルタント(株))
P-74「都市近郊におけるUAVを⽤いた砂防設備点検⽅法の検討」

●冨安蓮(北海道大学大学院農学院)
P-85「CNNによるH30年胆振東部地震における崩壊⼟砂の到達距離の推定」

●岡崎敬祐(株式会社ダイヤコンサルタント)
P-87「地すべり地における地形変動解析の事例」

●佐藤光平(筑波大学大学院)
P-112「室内⽔路実験における画像解析を⽤いた⼟砂濃度の空間分布の把握」

●⾍明寛⼈(鳥取大学大学院工学研究科)
P-114「砂含有割合が⼟⽯流の先頭部粒度偏析に及ぼす影響」

●⽚岡秀太(京都大学大学院工学研究科)
P-123「流域⼟砂動態シミュレーションによる流出⼟砂の地質別寄与率推定⼿法の検証」

●森晴⾹(朝日航洋株式会社)
P-125「流⽊災害における空中写真・航空レーザ測量等を組み合わせた効率的な調査⼿法の検討」

●⽊下拳汰(京都大学大学院工学研究科)
P-133「斜⾯崩壊を起点とする⼟⽯流による地形変動を考慮した流域⼟砂動態モデルの開発と適⽤」

●吉野孝彦(北海道大学大学院農学院)
PO-15「凝灰⾓礫岩⼭地源流域の厚い粘⼟層が⽔⽂プロセスに与える影響」

●富岡稜太(北海道大学流域砂防学研究室)
PO-45「北海道における⼟砂災害警戒区域内⼈⼝の現状と将来予測」